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ソードの声が葉子の頭に直接聞こえてきた。
「そう……、わかったわ。」
「どうしたの?ユウコさん。」
「ごめんなさい、私そろそろ行かないといけないみたい。」
「え?行くって何処に?」
「帰らなきゃいけないの。」
「なんだ、何処か遠くに行っちゃうのかと思った。」
「それは…、ううん、何でもない。」
「じゃぁ、また明日。」
「明日…、ええ、またね。」
葉子は公園から出て誰も周りにいない事を確認した。
「ソードさん、いいわもう戻しても。」
葉子を光が包みこんだ、すると目の前に見慣れた病室の壁が飛び込んできた。
「戻っちゃった…、足動かないわよね…。」
葉子のベッドの横でソードが禁書を手にうなだれている。
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