7章

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重たい空気が流れる部屋、少しの間が空いた。 「……、とにかく、過去へ跳ぶのは次で最後にして下さい、これ以上干渉するととんでもない事になるかもしれない…。」 「はい…。」 「いや、もしかしたらすでに……。」 「え?」 「いえ、何でもないですよ。」 「じゃぁ、私は明日に備えて休ませてもらいます。」 「ええ、無理はしないで下さい、力を使い果たす事にならないように。」 「はい、わかっています。」 ソードは自分の部屋へとよろつく足で帰って行った。 過去の谷山正彦に未来の桜庭葉子が接触した、この事が過去にどの様な影響を与えるのか、スレイブにはわからなかった。 もう一度だけなら……、それが甘い考えだった、過去は少しずつ変化し始めていた…、そして…、ソードの身体ももうほとんど力など残っていなかったのでした。
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