7章

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「これは決まっている事だから仕方ないの、それなら苦しまないように自殺してしまおうとも考えたわ、でもね死神さんが言ったの、人は死んだら魂になってまた生まれ変わる事ができるんですって、その魂を迎えるのが仕事だって。」 「魂…。」 「でもね、自殺するなら死神さんは仕事が出来ないって言うの。」 「どうして?」 「自殺した人間は魂にならないらしいの、死んだらそれまでなにも残らず消えてしまうんですって。」 「じゃぁ。」 「うん、生まれ変わる事が出来ないの。」 「そうなんだ…。」 「だからね、私は最後まで頑張って生きようと思うの。」 「ユウコさん…。」 「正彦君も自殺なんて考えは捨てて。」 「え!どうして!」
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