38人が本棚に入れています
本棚に追加
(葉子さん…、スイマセン、もう…、限界みたいです。)
「そう、わかったわ。」
「え?どうしたの?」
「ごめんなさい、正彦君、もう私行かなくちゃいけないの。」
「そんな!もっと一緒にいたいです!話もしたい!」
「残念だけど時間なのよ…、ごめんなさい…。」
「今度はいつ会えますか!」
「……もう、会えないわ。」
「どうして!」
正彦は葉子に強くしがみついた。
「お願い、わかって。」
「わからない、わからないよ!」
「私はこの時代の人間じゃないの、それに未来の私も死んでしまう…。」
「嫌だ…、やだよ~…。」
「さようなら、正彦君、本当に好きだったわ、貴方は強く生きてね。」
葉子の身体が光に包まれる、そして葉子は正彦の前から消えてしまった…。
最初のコメントを投稿しよう!