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紫音とメールを始めて数ヶ月。
紫音との関係は友人みたいな感じ。
私は紫音を“良きお兄さん”と思っていた。
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高校生ともなると、みんな“彼氏”“彼女”とかに敏感になるお年頃💕
直子を始め、周りの友達にも彼氏が出来始めた。
私も好きな人が居た。
その片思いの人とは某バンドのライブで知り合った。言わば一目惚れ。
ライブ後名前と連絡先を聞きいた。
名前は仁さん。
ライブ後もちょくちょくメールをしていた。
本名も知らず、年齢も素性も知らない。住んでいる場所もかなり離れている。
携帯だけの繋がり。
リアルに逢える事も無く、メールだけの繋がりなら自分の思いもすぐに薄れるだろう。
そんな安易な考えだった。
でも、仁さんは私がメールすれば必ず返信してくれるし。 私が定期テストの時は『テスト頑張れ!体調崩さないように。』
等の優しいメールをくれていた。
私の思いは薄れるどころか、募っていってしまった。
仁さんと知り合い、半年。
次のライブで逢える保証はない。
どうしよう。
思いを伝えてしまおか?
私が悩んでいるのには理由があった。
それは、子供の存在。
ライブ会場で初めて仁さんに会った時、仁さんの隣には3才位の幼い女の子がいた。
仁さんはもしかしたら結婚しているかも知れない。
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