第二章:探偵

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「あぁナオちゃんお帰り」 「先生ただいまー!あれあれ?お客さんじゃないですか!?」 「どうも…ワタヌキ ジュンです」 「ワタヌキさんですね!いらっしゃいませ!今日はこの事務所にどんな用件ですかー!」 少女は買い出しに行っていたのようだ。荷物を置いてジュンにダッシュで近寄ってくる。 それにしてもハイテンションである。 「そういえば何も聞いてなかったね。話してくれれば良かったのに。」 (お、お前が話は後でって言ってたろ!) 「用件を聞かせていただきますね!先生もこっちに来て!」 「全くナオちゃんは元気だね。僕は眠くなってきたよ」 (俺は帰りたいよ…) 無理矢理、応接間のイスに座らされたジュンは先程、目撃した事件について話し始めた。 「用件というか…さっきその…人が殺されるところを見てしまって。それでどうしようかと思っていたらこの事務所に入っちゃって」 殺人といった途端に坂崎の表情が真剣になった。
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