第二章:探偵

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「へえ、面白いじゃないか。警察にはまだ行ってないんだよね?」 「あっ!やっぱ警察行かないとダメですよね!じゃあ僕はこれで!お邪魔しました」 「警察はやめといた方がいいよ」 「え?」 「警察ってのはいろいろややこしいからね。事情聴取とか面倒だよ。 あ、気にしないで警察に行ってもらっても構わないよ。別に詳しく話を聞かせてくれても構わない。選ぶのは君だ」 秘書の少女がコーヒーを出してくれた。 「ありがとうナオちゃん。さて……どうしようか?」 ジュンはこの男は信用できるのかを考えた。信用できそうならこの男に話すのもいいかもしれない。 少し悩んだが結局ジュンは坂崎を信用することにした。 「じゃあ俺が見たことを話します。」 ジュンは自分が見たことを詳しく話した。 「なるほどね。射殺とはやることが派手だね。怖い世の中だ。 ……それと今の話を聞いた限りだと目撃者は君だけの可能性も強い。 警察に行くべきじゃなかったね。もし行って事情を話してたら目撃者としてしばらく拘束されたかもね。 それと面白そうだし…事件を調査してみようか」 「でも…犯人の顔とか全然わからないんですよ?性別もわからないし…」 「まぁ確かに。だから調査するんだよ。気になったままじゃモヤモヤするしね。じゃあ悪いけどナオちゃん、明日タヌキくん?と現場を見てきてくれないかな」 「わかりましたー!ううう…仕事ってひさしぶりだなー!」 奈緒はキレイな目を輝かせながら言った。 「えっ!?なんで俺が行くんですか!」 「さっき『うちもバイト募集してる』って言っただろう?人手が足りないしさ、この機会に試してみたらいいと思ってね」 「なに勝手に決めてんですか!俺明日はバイトが…あっ ……休みだ…」 「だったら有意義な休日が過ごせるじゃないか。じゃあ明日は頼むよ」 (まじかよ…) こうしてジュンは坂崎に雇われ?てしまったのだった。
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