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こちらの現場にも何人か警官がいるようだ。
ジュンは近くの警官に話しかけた。
「あのー坂崎探偵事務所の者なんですが…」
「んん?ああ、猪野さんから聞いたよ。君がそうか」
「はい!公園の事件と何か関係してるんじゃないかなーって!」
「今の所は、特に関連性はなさそうだね」
「そうですか…一応事件の流れを教えてください」
「よし、ええと…
被害者は前川 虎之介。柳田組の構成員だ」
(同じ日に同じ組の人間がこんな近くで事件に…?こりゃ怪しいだろ!)
「怪しい気はするが関連性は未だ見つからないんだ」
「そうですか…被害者の方は亡くなったんですか?」
「いや、幸い軽い傷だ。近くの病院に入院してるよ」
「一応、話を聞いといた方が良さそうだなぁ。病院の住所を教えてください」
ジュンはメモの用意をしながら尋ねた。もうこういうのは慣れたのかもしれない。
「病院はこの近くの『桐咲病院』だ。知ってるだろう?」
桐咲病院といえばこの辺りで一番大きな病院だ。ジュンも行ったことがある。
「わかりました。あっ、そうだ。凶器は発見されたんですか?」
「いや、凶器はまだ見つかっていないんだよ」
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