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17時を回ったところで、外は土砂降りになっている。無論ジュンの心も土砂降りだ。
「店長、傘貸してくださいよ~」
「店の傘はほとんどお前に貸してるぞ!返すまで貸さん!今日は濡れろ!」
「そんなぁ…」
バイトが終わると外は真っ暗で、雨が鬼のように降っていた。ジュンは走って帰ろうとしたが二秒でずぶ濡れになってしまった。
「くそ…これヒドすぎだろ…暗いし濡れるし!」
(この先の公園を通り抜ければ家に着くのが3分縮まるな…)
というどうでもいい計算をしながらジュンは走っていた。
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