第一章:目撃

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「はぁ…はぁ…」 すでに濡れるところはなくなっているがジュンはまだ走り続けている。 恐らくジュンは倒れるまで走るだろう。それはそれで面白いのだが神様が情けをかけてくれたのだろうか。雨が小降りになってきた。 「やっと…はぁ…止んだか?…はぁ…まだ……降ってるじゃないか…!」 完全に息が上がったジュンだったが近道はしっかり使用するつもりである。 公園の方に向かっていった。 この公園は昼は子供が多く活気があるが夜は明かりがないのでかなり暗い。 もちろん、人影はずぶ濡れのジュンだけだ。 「あれ…雨止んだのか。はぁ…もうちょっと早くやめよな…走り損じゃないか」 ジュンは真っ暗な公園のベンチに座り、少し休憩することにした。
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