第一章:目撃

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「えっ…?」 ジュンは事態を飲み込めない。周囲を見渡すが何もない。 ……いや、後ろを振り向いた時、ふたつの人影が立っていた。 片方は苦しそうに腹を押さえている。 そしてもう片方は何かを手に持っているようだった。……銃だろうか? 腹を押さえている男は最後の抵抗か、相手に飛びかかった。 数秒間もみ合いになり もう一度銃声がした。 「な、なんだあれ…ひ、人殺し…?」 2発目の銃声で一人はぐったりしている。そしてもう一人は息を切らしていた。 ジュンは恐怖を感じた。目の前で人が殺され……そして自分はそれを見ていた。 「俺は目撃者だよな?あれは殺人犯…? 俺も殺される……!?」 一気に自分の危険を察知し、ジュンは我を忘れて走り出した。
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