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「えっ…?」
ジュンは事態を飲み込めない。周囲を見渡すが何もない。
……いや、後ろを振り向いた時、ふたつの人影が立っていた。
片方は苦しそうに腹を押さえている。
そしてもう片方は何かを手に持っているようだった。……銃だろうか?
腹を押さえている男は最後の抵抗か、相手に飛びかかった。
数秒間もみ合いになり
もう一度銃声がした。
「な、なんだあれ…ひ、人殺し…?」
2発目の銃声で一人はぐったりしている。そしてもう一人は息を切らしていた。
ジュンは恐怖を感じた。目の前で人が殺され……そして自分はそれを見ていた。
「俺は目撃者だよな?あれは殺人犯…?
俺も殺される……!?」
一気に自分の危険を察知し、ジュンは我を忘れて走り出した。
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