決心

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わたしの決意を知らずいつも通り帰って来る旦那   出張用の大きいカバンをいつも通り不機嫌に投げ付ける   あなたはいいよね 八つ当たりできる弱い人間がそばに居て   『おかえりなさい おつかれさま ご飯できてるよ』   無言 いつものこと   ちらっと食卓を見る 自慢じゃないけどわたしは料理は得意 今日もいろいろ作った   『何で俺の嫌いな食べ物を出すんだよ』 すでに喧嘩腰 『こっちはさぁ 出張から帰ってきて疲れてるんだよね お前はただの養われてる身分やろ 楽な専業主婦やろ? もちょっとましな料理作れない』   わたしは家政婦? あなたの好きなメニューだっていっぱいでしょ   『じゃあ好きなものだけ食べれば』 そう言ってイライラしてる旦那を無視した
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