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お風呂上がり
いつも通り求めてくる旦那
肩に置かれた手を払う
一気に流れる不穏な空気
『触らないで』
『何だよ』
『そんな気分じゃないから』
『逆らうわけ?』
逆らったらいけないわけ?
イライラする
パジャマの隙間から手を入れようとする
『触らないでよ!』
かぶりをふる旦那
わたしは家政婦でも慰安婦でもない
『殴りたいなら殴れば!それでもあなたと寝たくない!』
『あなたなんかに抱かれたくない!』
旦那の顔がみるみる険しくなってわたしは座っていたソファーから突落とされて転げ落ちた
【殺される】
【殺されてもいい】
抱かれるくらいなら最期まで抵抗してやる
殴られる
体が構えた
でも目だけは逸らさない
睨み付けていた
刹那
旦那が踵を返して寝室に行った…
転げ落ちた瞬間切ったのか口の中は鉄の味がしていた
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