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同じ男として
いや
人間として恥ずかしい
「この間はね…
赤ちゃんおろしたんだ…」
前を見据えた可奈の目がうるんだ瞬間涙が溢れ出した
「わたし赤ちゃんができたら変わってくれると思ったのに…」
可奈の言葉が途切れた代わりに涙が言葉になる
下手にかける言葉が見つからない
俺は可奈の頭を撫でた
ただただ撫で続けた
可奈の力になりたい
昔のような関係にはなれなくとも兄と妹のような関係に…
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