第七章『眞島光』

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俺は光に近づき声をかけた 「―――大丈夫か?光…」 すると光は、ここが俺の家の前ということを知らないと分かるくらい、はっと驚いた顔をした 「…よ、陽太?」 すると光はフラッとなり俺に倒れ込んだ 「わ、ちょっ、何してんだ?」 そしてそのまま俺に泣きついた 「あ…あ、あたしね!あ……」 外灯が近くに無いため 暗くてよく見えないが 光の顔は涙でぐちゃぐちゃになっているのがなんとなくわかる その異様な表情に、俺は何も出来ないでいた
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