第七章『眞島光』

3/16
前へ
/370ページ
次へ
とりあえずは光の手を引いて ここから一番近くの公園、 地獄坂を登りきって右手にある 空山上(そらやまがみ)公園 につれていった 坂を上るとき、光は終始無言だった そして、その公園にある夜景を見渡せるベンチに座らせた “夜景”といっても見えるのは 隣町の街灯ぐらいだから近くをみるとホントに暗い その暗さと隣町の明るさとのコントラストがつくる景色は、 なんとも言い難い風情があるように思う しばらく夜景を眺めた時ようやく落ち着いたのか、光がゆっくりと口を開いた
/370ページ

最初のコメントを投稿しよう!

167人が本棚に入れています
本棚に追加