第七章『眞島光』

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その後、光と家に帰り始めた 「もう…いいのか?」 並んで歩いている光の顔をのぞき込んでみる 表情は幾分か落ち着いている。 「…うん、おかげさまで」 「ならよかった。ところで ………両親は?」 「あたしの両親ね、ここらへんの病院の “米北沢(よねきたざわ)病院”ってとこで勤務してるんや」 「なんだ、そうなのか?知らなかったな…」 「さっき言おうとしたけど陽太が遮ったんやないか~」 「あれ…そうだっけ?」 「もう~!」 「あ、牛――」 「コラッ!」 どうやら本当に落ち着いたみたいだな… ……よかった。
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