第二章『転校生』

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「え~っと、家庭の事情により転校してきた浅野陽太です。よろしく」 俺はそんな感じでやる気の無い自己紹介をした。 クラスの人数は20人足らずかな?男子が6割で女子が4割くらいだ。 クラスは結構ざわついている。すると先生が、 「ハイハイ静かに!転校生なんて珍しいかもしれないけど、珍獣とかじゃなくてあくまで人間なので仲良くするように!」 先生……意味が分からないよ。 てかここは小学校かよ。 「はいっ浅野くん!ボーッとしてないで~。何かあったら二年の担任の私、白中文子(しらなかあやこ)を訪ねなさいね。それじゃ!」 『二年の担任』とは、つまり一学年一クラスということだ。
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