第二章『転校生』

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―――時は授業が終わって休憩に入ってすぐ 「おい、転校生。」 声のする方をみると、短髪でちょびヒゲのあるゴツい男がいた。 その後ろにさらに二人いる。 「…………なんだ?」 この呼ばれ方……なんか不吉な予感がするなぁ… ――と思っていたが、 「おいおい…そんな睨まんでくれ… ここは田舎じゃけぇそんな転校生イジメとかはないけぇの。 安心してくれよ」 ふぅ…一安心… 流石は田舎。 ………それにしても変わったしゃべり方だな。ここの方言か? ん……けど美月はふつうだったよな? まぁいっか、後で聞こうな。 「…ところで、転校生って呼び方止めてくれないか?」 「おぉすまんすまん。 確か浅野陽太じゃったのぅ……ヨータでいいか?」 そのゴツ男は大げさに手を前に合わせペコリとする。 「それでいいよ。 んで、おまえは…………?」
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