枯れゆく花に、水を

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頭を思いっきり叩かれる。 母さんは、いつも正午になると僕を叩く。 それが、昼ご飯の合図。 渋々と、座布団に座る。 母さんとふたりのご飯。 今日は、ソーメン。 昨日も、ソーメン。 おとといも、ソーメン。 ソーメンは、夏場の定番だ。 文句を言うと、また叩かれるので おとなしく食べる。 母さんは、ずるずると音を立ててソーメンを。 僕は、のどに押し込むようにソーメンを。 母さんは、急に話し出した。
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