真っ白の部屋で

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僕は、病院を出た。 道中、考えて考えた。 僕の存在の意味。 家族に必要とされていること。 子どもながらに分かった気がする。 いつもは堪らない坂道を 今日は楽々登りきった。 遠くから狼煙が聞こえる。何度も何度も鳴り響く。 僕にとっては行進曲のように聞こえた。
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