灰色の静寂のなかで

2/12
前へ
/76ページ
次へ
母さんの向かいにいるおばあさんと仲良くなった。 僕はあの日から、 ひとりでも母さんのお見舞いに行くようになり、 おばあさんも僕が来ると喜んだ。 僕をとても可愛がってくれた。 僕はじいちゃんも、ばあちゃんもいない。 どっちも死んでしまったか、遠くに住んでいる。 だから、僕もとても嬉しかった。 本当のおばあちゃんができたみたいだった。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加