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恭二はベットの下からボストンバックを取り出すと、そのバックを持って部屋を出た。
美樹と美鈴が寝てる部屋の扉を静かに開け、部屋で寝てる2人の顔を見詰めた。
(何も言わずに居なくってゴメン。毎月……仕送りだけは絶対にするから許してな?)
(俺は自分の人生を金にするよ。何時か3人で普通に暮らせるだけの金を手にしたら帰って来るから!)
(真面目に働いても、生活の安定は望め無い。だから俺は、大金が手に入る世界に行くよ!)
(体調には充分気を付けて、俺の帰りを待っててくれ!)
2人を見詰めながら、別れの言葉を心の声で伝えた恭二は、部屋の扉を静かに閉める。そして、キッチンに置いてあるテーブルの上に1枚の手紙と封筒を置くと、そのまま静かに家を後にした。
7ヶ月で貯めた少しの金……
汗と涙の結晶とも言える金を手に、夜行列車へと乗り込んだのだ。向かい先は不明。
たが、恭二が進むべく道は裏社会の道である事は明確。
その過酷で過激な道を齢(よわい)15で歩もうとする事が凄い。
そして、今の恭二は何人たりとも制止する事は出来ないであろう……
夜行列車の中から見える風景を見ながら、恭二は最後の決意をする。
(俺は金を得る為なら手段を選ばない!)
(金が存在すれば、こんなに苦しまずに済んだんだから!)
(そして、俺達をこんな目に合わせた奴等への復讐も忘れない!)
(親父……闇金融!)
(何時か地獄を味合わせてやるから覚えとけ?)
(だが……先ずは力だ!)
(どんな事が起こっても、握り潰す位の力を付けてやる!)
(俺の中で力こそ正義!)
(弱い奴は朽ち果て……強い奴は生き残る!)
(俺は生き抜く為に、全てを力で押さえ付ける力を手にして……生き残る道を選択する!)
(俺が復讐を終えるまでの間……貴様等は楽しく生きる事だな!)
(何れ……無くなる幸福を今のうちに堪能しておけ!)
この瞬間……
恭二の闇が芽を出した。全てを破壊し、全てを処刑する闇の処刑人。
そうだ……
この男こそが……
闇の処刑人。

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