幼馴染み

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『サヤちゃん?シイ疲れた』 『サヤカも疲れた~』 『じゃあ、あそこの木の下で雨宿りしよっ!』 『うん!』 後10分位で、家に着きそうな所にその木はあった。その木はデカく、二人が入っても後何人かは余裕をもって入れる位の幅,高さがあり、地元では結構有名な木だった。 『サヤちゃんゴメンねぇ!ママが来れないから歩く事になって』 『大丈夫だょ!サヤカはシイちゃんと居れればそれで。それに、二人で帰るとかワクワクするし』 『そうだね。この雨いつ止むのかな?』 その時... ``ピカッ!ゴロゴロゴロッ!!!ガラガラガラッ!!!ドゴンッ'' 『ぅわあぁ゛~!サヤちゃん大丈夫!?』 『...。』 話かけても返答が無い。振り返りもう一回!!! 『サヤちゃ...ん?』 一瞬、シノブの中の時間が止まった。嵐の後の静けさとでも言ったら良いのか。そこでシノブが見た光景は、まだ5歳の子供が見るにはあまりにも惨くて悲惨だった。 『サヤちゃんっ!!!』 そこで目にしたのは、サヤカのあまりにも変わり果てた姿だった。全身に傷が付き血が流れ、シノブの前を煙が通り過ぎて行った。 『ぃやあぁっ~!!!』
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