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ひたすら水をかけ続けても助かるわけがありません…。
そんな事はわかっていました。
でも、ただただかけ続けました。
だって、今の私にはそれしか出来ないのだから…。
しばらくすると、どこからか大きな重機がやって来ました。
人の力ではとても動かないので、重機で砂浜を少し掘り波の力で海に戻そうとしたのです。
しかし、作業は思うように進まずただ時間は過ぎるばかり。
TV局もやって来て、このニュースは全国に流れたそうです。
鯨は弱る一方で、海にもし戻れても助からないという事はなんとなくわかりました。
きっとここにいるみんなもそんな事は薄々気付いているはず…。
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