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それでも、目の前の命を救う為にみんな必死です。
日が暮れ、やじ馬達、そして作業に加わっていた人達は、一人、そしてまた一人と帰っていきす。
それでも、私を含めた何人かで交代しながら水をかけ続けました。
そんな終わりの見えない作業は夜中まで続きました…
そして翌朝…。
その大きな命は静かに息を引き取っていました。
何も出来ずに助けられなかった事への後悔か疲れなのか、みんな言葉は少なめです。
でも、ふと落ち着いてから考えてみるといろいろな事に気がつき驚きました。
まず、ここにいる人達はみんな顔も知らない者同士。
ウェットスーツ姿のままのサーファーもいれば、私のように服のまま海に入った人もいます。
バケツだってシールがついたままの物もいくつもあります。
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