誰もいない…

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  『ガチャ…』     「…ん?」 勉強机に何か紙が置かれてある。   読んでみると、   [陽へ…ごめんね。お父さんがとんでもない事をしてしまって…貴方を待っていられないの。] 待っていられない…?   [こっちが落ち着いたら連絡します。貴方は親戚の如月叔母さんの所に行って下さい。] 「如月…叔母さんの所…。」 青年は泣く事を止め、母親の通りに如月叔母さんの所に行く為に準備をする。     (これも運命…か…。) そう心で思い、準備を進める。     「もうこの家には帰ってこないな…。」 玄関で少しなにも無い家を見渡す。     「行ってきます。」 一言呟いて家を出る。
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