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どうしたら君の柔らかい頬を伝うあたたかい涙を僕は拭えるのか
不安げな君の眼差しを僕はまっすぐに見つめる事が出来ない
声にならない言葉がかすかにうごく唇からこぼれた
「離さないで…」
君を助けたい
僕はしっかりと君を抱きしめて鼻と口を塞いだ…
もう…
離さない……………
バタバタと少し暴れた手足の力が抜けた
細い手足が白さを増して、眩しい
微笑んだような唇にくちづけをしてから
僕は君の隣に横たわる。
深く深くねむるために…
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