2人目の患者

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え.. 僕は戸惑った。 だが、僕に与えられた選択肢は一つしかなかった。 男の話しを聞くこと。 僕は深く息を吸い込むと、ゆっくりと用意された場所へと行き腰を下ろした。 ベットがミシミシと音をたてる。 何かあったらすぐにでも逃げ出せるように浅めに腰を掛けた僕は、ドアの方を向く足の爪先を見つめ心を落ち着かせる。 コホンッ そんな小さな咳払いをして、僕は口を開いた。 「さあ聞かせて下さい。」 今にも折れそうな心をどうにか保つために力強く男を見つめる。 男は僕のまなざしを不気味な笑みをたたえながら受け止めた。 そして、ゆっくりと話始めた。 身も凍るような猟奇的殺人の内容について…。
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