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｢じゃ、とりあえずさっきので大体合ってるのかな？｣
別に気にした様子もなく、淡々と続ける。
｢え？は、はい｣
何となくおもしろくないと思うが、思い直すように小さく首を振る。
｢そろそろ、出ようか｣
片岡の言葉で、財布を出そうとするが、片岡は伝票を持ち去り、さっさと会計を済ませる。
｢自分の分は払い｢このくらい構わないよ。それより、やっぱり降り出したな｣｣
お金を渡そうとするが断られた。外に出ると雨が降っている。
｢今日はどうやってきたの？｣
｢車は混むと思ったからバスで。…この辺は離れたとこにしか、バス停ないなぁ｣
辺りを見回すがバス停らしきものは見つからなかった。
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