序章

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 ―酒呑童子―  昔、丹波の国の大江山に、酒呑童子と呼ぶ鬼が住んでいた。  背丈は見上げるほども高く、力こぶは隆々と盛り上がり、牛や馬など一捻り。  都で女人、金銀財宝を奪い暴れていた。  時の帝は源頼光に討伐を命じ、世の安定を図る。  頼光は四人の部下を連れ立ち、酒呑童子の居城である大江山へと、山伏の姿で向かった。  途中、神々が老人の姿に身をやつし頼光達に酒を渡すなど、手助けをする。  酒によって酔いつぶれた酒呑童子の首をはね、女人達を助けることに成功した。  こうして都に平和が訪れ、人々は幸せに暮らした。
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