距離

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「まぁ、変わったのは西園のお陰かにゃ」  美穂ちゃんはふざけながら言ってくる。  けど、私は確かに変わった。  それは幸平のお陰でもある。  嫌われたくない一心で変わる努力をしたんだ。 「でも、そしたら何で西園はフッたんだ?西園が告白して……告白した本人がフる。……意味わからん」 「それは私も。その時『距離を置こう。それが二人のためだ』って言われただけだし」  嘘は言ってない。  あの日言われた言葉は今でも忘れない。 「さとこ」 「ん?……ひぃっ!?」  私はなぜか美穂ちゃんに抱きしめられていた。
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