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どうやって家まで帰ったのなんてわからない。
帰った時には服は泥だらけ。
草が鞄についてたり、肌には浅い切り傷。
たぶん公園のあの茂みから出る時にでも切ったのだろう。
でも、そんな恰好でも構わずにベットに俯せに転がる。
顔は枕に押し付けて漏れてくる鳴咽と、流れ出した涙を隠した。
わからなかった。
なぜいきなり別れようと言い出したのか。
嫌いになったから?
わからない。
わかっているのはもう前みたいに一緒にいられなくなるという事。
(馬鹿……何で……何がいけないの)
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