『距離』の意味

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「…………うん?」  気付くと目の前が真っ暗だった。  どうやらいつの間にか寝てしまったようだ。  最近寝てしまう時間が長いように感じる。 「う、う~ん」  私は立ち上がり、背伸びをする。  空を見ると辺りはすっかり真っ暗だ。 (ちょっと寝過ぎかな。早く帰ろうかな)  私は鞄を持ち、茂みから出る。  公園から出ようとしたところで、ベンチに見知った人が座っていた。  美穂ちゃんだった。  しかも俯いてでもわかる暗く、悲しい、見ているこっちも悲しくなる顔。  私はほっとくわけにはいかなかった。
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