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「駄目!それだと…」
「いいの」
先に言ってしまう前に、私は口を挟んだ。
「美穂ちゃんが私の幸せを願ってくれてると同じように、私も美穂ちゃんの幸せを願ってる。私は少しの間でも幸せだった。それに……私の事を心配してくれる人がいるって事だけでも、それだけでも幸せだから」
「……さとこぉ」
「だから約束して。機会を作るから。だからその時、美穂ちゃんの想いを伝えて」
「うん。……うん、うん!」
美穂ちゃんは泣きながら頷く。
(幸せって……以外に近くにある物なんだね。人がそれに気付けないだけなのかな)
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