死神の名付け親

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皇子は陛下の病気を治して欲しいと頼んできた。 しかし、死神は枕元に立っていた。 「まことに申し訳ございませんが…私の手にはおえません…」 「そんな!!あなたに見捨てられたらこの土地に住まう医者全員に見捨てられたも同然です!!私が与えられるものならなんでも差し上げます!!ですから陛下を…私の父上を…どうかお助け下さい!!」 皇子は深々と頭を下げた。 「皇子様。どうかお顔をお上げ下さい…」 ‐どうしよう…これは国の一大事だわ…皇子様はまだ子供…今陛下が亡くなればこの国の実権は貴族の思うまま…そうなればまた国民は厳しい生活を送ることになる…    なんとかしなければ 「…皇子様、お願いがございます。」
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