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「完璧な雪女ではないわ。でも…半分は雪女なのでしょうね。」
「半分?」
「あなたは雪女と人間との間に生まれたから…きっと山の神はあなたを拒むでしょうね。」
昔から周りと色んなとこが違っていた。
それでも人であることを疑うことはなかったのに…。
「これからどうしたらいいの…」
「一緒に行くかい?山の麓で静かに暮らそうか?」
山の神に拒まれても、麓で暮らすのは許されるらしい。
「あ…でも妹もきっと‥」
「そうね。あの子も私の血を色濃く受け継いでるから、将来同じようなことになるわね。」
「じゃあ3人で暮らそうよ。それなら大丈夫だよね?もう誰も殺さずに済むよね?」
「…そうね。」
そして2人は屋敷を後にして、家に向かった。
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