雪女

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‐寒い…まだそんな寒くなるような時期じゃないはずだが‥ 寝ぼけながらも戸が開いていることに気付いた。 ‐確か閉めたはずなんだが… 驚くことに、戸の前には嫁いだはずの娘とさっきまで寝ていたはずの娘そして… 「久しぶりね…」 その母親がいた。 「な…ん‥で」 「迎えに来たの。」 上の娘が口を開いた。 「父さん。私達母さんと凄く近い身体なの。だからもう一緒にはいられないの。」 「この2人は私が引き取ります。ここにいても辛いだけでしょうから。」 一瞬にして、また家族を失った。 朝、夫になった男が死んだと聞いて家族を失ったことは仕方ないと感じた。 ‐あの子達が無事に元気でいるなら、それでぇえ。
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