死神の名付け親

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死神の名付け親

貧乏な男の元に子が生まれた。 男は死神に名を付けてもらった。 息子は死神に金銭的な成功を約束された。 息子が成長し、再び死神に出会った。 「病人の足元に私がいればその病人は助かる。しかし、枕元にいればその病人は死ぬ。」 死神はそのことを教えて、息子に医者として成功させた。 その為、息子は名医と呼ばれていた。 ある日国王が病にかかり息子が見に行くと、枕元に死神がいた。 しかし、息子は死神を騙して国王に続き、枕元に立った王女も救った。 死神にきつく叱られた後だったのに関わらず…。 死神の逆鱗に触れた息子は地獄の洞窟に連れていかれた。 そこには人の命を表す蝋燭が立ち並んでいた。 その中にある今にも消えそうな蝋燭が、お前の蝋燭だと教えられた。 息子は死神に頼み込み、大きな蝋燭に移し替えてもらうことにした。 しかし、死神はわざと失敗したので息子は亡くなった。
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