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娘は陛下と二人きりにして貰った。
陛下の枕元には死神がまだいるが眠っている。
-一か八か…
娘は陛下の体を180度回転させた。
そして娘が触れていることにより、陛下は回復した。
試しにやってはみたものの、まさか死神の立ち位置がこれほどまでに生と死を左右するとは思わなかった。
「してはいけないことをしたね。」
「!?」
死神はいつもとは違い、強い口調で言った。
「死神が死を決定した者を生き返らせることは、あってはならないことだ。二度目は決してない。心しておくんだね。」
死神は姿を消した。
だが、またすぐに死神と会うこととなってしまった。
陛下に付きっきりだった妃が倒れてしまったのだ。
娘は再び城に招かれた。
そして死神は、妃の枕元にいた。
‐またなの…二度目はないっていうし…どうしたらいいのよ…!?
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