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「お願いします!“アレ”をどうにかして下さい!!いくらでも払いますから!!」
<うわー。こりゃ普通の霊媒師は断るわなぁ。>
目の前には、哀願する男が1人と…
「あなたはあの霊に心当たりはないのですか?」
びくっ!
<あるんだな。>
俺の主人がいる。
「とっ、とんでもない!心当たりなんてありません!」
<うわー。断わりてぇなぁ。でも金ないしなぁ。>
「お願いします!どうか!!」
「分かりました。引き受けましょう。」
<あーぁ。>
俺の主人は、すんなりと依頼を引き受けてしまった。
「依頼聞いてただろ?そーゆーことだから頼んだよ。」
<なぁにが頼んだよだ!先祖が見たら泣くぞ!!>
こいつは京に勤めていた陰陽師の末裔。
俺は長年この家の陰陽師に仕えているのだが…。
こいつはありえない
京に勤めていた頃は金に困ったことがなかった。
しかし、こいつは金使いが荒い。
依頼もそんなに多くないのに、浪費癖がひどいために貧乏陰陽師をやっている。
ま、表向きには払い屋だったり、占い屋だったりいってるがな。
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