4568人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はどうしたものかと考えていると、使用人が歩いてきた。
「あの井戸でしょ?私達も気を付けないとね。」
「お菊みたいにはなりたくないわね…」
使用人の女達は、井戸を横目に去っていった。
<もしかしてあの人達はお菊さんの働いてたとこの人達かい?>
今の会話…気になるな。
そう思いながらもお菊さんに話し掛けた。
<あの人達の会話から考えると、お菊さんはもしかして
…
…‥
……
……‥
………
………‥
殺されたのかい?>
その一言に反応してお菊さんが姿を現した。
<あいつよ…あいつが…私を…>
<あいつ?>
<足りない……‥足りないの…‥お皿が……一枚足りないの……‥>
俺にはお構いなしにお菊さんは、皿の枚数を数えだした。
<一枚…二枚…三枚…四枚…五枚…六枚…七枚…八枚…九枚………………‥‥一枚足りない……‥>
最初のコメントを投稿しよう!