出逢い

5/7
前へ
/55ページ
次へ
どうやら向かい側の花屋の店員らしい。 目が合うと彼女は、にっこりと微笑んだ。 「こんばんは。いつもここで弾いていますよね?」 「ごめん…迷惑だった?」 「ううん、違うの…そうじゃなくって…ただステキな曲だなぁ~って」 ホントは、すごくうれしかった。声を上げて、喜びたかった。だけど… 「そう?ありがと」できるだけ気持を抑えて、答えた。(ギタリストはシブい)自分の勝手なイメージを守ってみた。 彼女は、周りを見渡して、ほかに誰もいないことを確かめながら聞いた。 「となり、座ってもいいですか?」
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加