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ボクは右側を少し空けて、
「どうぞ」と、彼女を座らせる。
「やっぱ、プロとか目指してるんですか?」
「まぁね…叶わない夢だけどさ…」
「そんなこと…んで、キミ…アナタ…えっと…は、普段、何しているんですか?」
「カラオケ屋でバイト。ちなみに名前は月村雄太。『ゆうた』って呼んでいいよ」
「ありがとう。じゃあ『ゆうたくん』だね」
「キミは?」
「ん?」
「名前」
「あ…ごめんなさい。三崎彩音です」
「『あやねちゃん』か…いい名前だね」
そんな感じで、お互いの自己紹介が始まった。
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