11人が本棚に入れています
本棚に追加
「胸の傷は、今日も痛むか?」
とよの着物の襟の間から、鎖骨から伸びる大きな傷が見えた。
「ええ、少し。でも大丈夫よ」
とよは優しく笑った。
「ねぇあなた」
とよは顔を上げて言った。
「そろそろ大護に私達のことを話したほうがいいんじゃないかしら」
「…そうじゃな」
「これから任務に出なければならないのですし、自分が命を狙われる身だと言うことを知っておかなければ」
最初のコメントを投稿しよう!