突然の来客者

14/14
前へ
/51ページ
次へ
「胸の傷は、今日も痛むか?」 とよの着物の襟の間から、鎖骨から伸びる大きな傷が見えた。 「ええ、少し。でも大丈夫よ」 とよは優しく笑った。 「ねぇあなた」 とよは顔を上げて言った。 「そろそろ大護に私達のことを話したほうがいいんじゃないかしら」 「…そうじゃな」 「これから任務に出なければならないのですし、自分が命を狙われる身だと言うことを知っておかなければ」
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加