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「おまえ達を今日ここに集めた理由はもう分かっているだろう」
茂吉は五人の顔を見回しながら話し始めた。
「はい…」
茂吉と目があった霞が静かに頷く。
「唱人式のことですよね?」
小音が言った。
「え!?そうなの」
大護は一人驚いた。
「おまえ知らなかったわけ?」
「さすが全国一のくそったれ」
「うううっせーんじゃ!だいたいなんで知ってるんじゃ!?」
「そりゃ…」
草次とみんなが顔を見合わせる。
『喜与さんに』
口を揃えて言った。
大護が喜与助を見ると、喜与助はピースをしてきた。
「またか…」
(なんでいっつも俺だけ茂吉のおじちゃんなんじゃ…)
大護はがっくりとうなだれる。
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