本題

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「そう、唱印式のことだ。では唱印とは具体的にどのようなものかわかる者はいるか?」 『………。』 今度は誰も何も言わなかった。 「ほらほらぁ、みんな知らねーんじゃねーかぁ」 大護はいきなり立ち上がり、威張って見せた。 「いやおまえも知らねーんだろ」 座りながら大護を見上げ、草次があっさり言い放つ。 「お、おう…」 大護は背中を丸めてしょんぼり座った。 「ハッ」 京次郎はそんな大護を鼻で笑った。 「おい!京!笑うなぁ!」 大護が京次郎をビシッと指差す。 「……。」 京次郎は何も言わない。
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