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「喜世さん…何したんだよ…」
草次が驚きを隠せない表情で聞いた。
「知りたいかー?どーすっかなー」
喜世助はいたずらな表情を浮かべた。
「こいつは風を操れる」
茂吉が無表情で言った。
「ちょ言うなよ。」
喜世助はがっくりと肩を落とした。
「風を…?」
小音は首をかしげた。
「そ!あの火の玉にすげえ速く風を当てたの」
「すげえー……」
いつも村の子供達と同レベルで遊ぶ喜世助からは全く想像できない姿に、大護はただ驚くことしか出来なかった。
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