始まりは雨

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夏だというのに朝から雨が降っていた。湿気のせいで余計に暑さが体を蝕む。そのうち眩暈さえ覚え始めた。 「愛ー!?彼氏が迎えに来たわよ!!」 母の声。 そうだ、今日は楓と約束をしていたんだ。 この雨の中どこに行くのだろうか? とりあえず支度を済ませ、楓の元へと急いだ。
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