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男2「…何だったんすかね…」
男1「分からん…。」
男2「人生で二度と無い様な、不思議な体験をしたっすよ…」
男1「ああ、そうだな…」
男たちは、ただただその場に、
立ち尽くすことしかできなかった。
その頃、金髪の少年は、
不思議な空間を漂っていた。
そこは、『時の狭間』
色々な時が、世界が、
入り交じっている空間である。
少年「えーっと…どっちだっけ?」
迷っていると、
先ほどの金色の小さな光が現れた。
少年「あぁ、リュネイ…こっちか。はぁ、何で時の狭間ってこんなにややこしいんだよ?」
小さな光に導かれた通りに、
一直線に飛んで行くと。
ぼすっ☆
少年「ふう~ぅ、到着~!あ~、疲れたっ!!」
?「~~~~っ!!」
少年「うん?」
少年が下を見ると、
何かが少年を跳ねのけた。
少年「うわっ!?」
そのまま床に落ち、
尻餅をついた。
少年「いってぇ~…」
?「到着じゃないでしょ、葉月!!痛いし、重いし!!」
葉月「ご、ごめん、卯月…」
卯月「全くもう!!」
『卯月』と呼ばれたのは、
『葉月』と呼ばれた金髪の少年と同じ年頃のようだ。
綺麗な黒髪の少女だ。
突然自分の上に落ちてきたことに対して
ぷんぷん怒っている。
卯月「人が熟睡してる時に人の上に落ちてきて…」
葉月「だからごめんって…」
卯月「今度から自分の部屋に落ちてね…。」
卯月は小さくため息をついた。
葉月「うん、ホントごめん…。じゃあ、おやすみ…。」
葉月は起き上がり、
卯月の部屋を出ようとした。
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